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have no choice

好き勝手、書く場所

「舟を編む」は仕事に終わりはないことを教えてくれた


映画「舟を編む」を観ました。プライムビデオで!
ずっと気になっていたものの、観れていない作品だったので
ようやく鑑賞できてスッキリ。そして観てよかった。

松田龍平さん、宮崎あおいさん、オダギリジョーさん。
小林薫さんや黒木華ちゃんと、好きな役者さんばかりでした。

辞書編集部のお話なのですが、辞書制作って10年以上かかるんですね。
知りませんでした…
私も編集の仕事をしていますが、さすがにそんな歳月をかけて一つのものをつくりあげることってないので、その忍耐力に頭が下がります。
書店に行って辞書を買おうと思いました。笑

松田龍平さんの演じる無口な青年が、辞書編集部へ異動となり、まさに天職と出会います。そして運命の人とも出会い、新作の辞書を作り上げていく成長の物語です。
シンプルなんだけど、とても幸せものな主人公。
日々積み重ねていくことが、素晴らしいものを作るんだなぁと…

実は私も辞書制作をネットでですが、担当しています。
本当に気が遠くなる作業でして、かれこれ3年?ぐらいやっているのですが本当に終わりのない仕事です。3年もやっているのに、まだ始まってもいないような感覚なんです。

雑誌やネットの編集をしていると、必ず終わりがやってきますし、終わりを設定して動くものなので、つい「完成」を目指してしまうのですが、この作品をみて辞書作りに終わりはないことに気づかされました。そして、終わらなくていいことを教えてもらいました。

でも必ず誰かが引き継いで、たくさんの人の手でどんどん「いいもの」にしていく。その過程がある意味「完成」なんだと思いました。
どうやって継承していくか、元となる意思が大切ですね。


担当を与えられた時に、この映画を見たほうがいいと勧められたまま気がつけば3年…もっと早く見ていたら、私もこの仕事に対するモチベーションが変わっていたかもなと思ってしまいました。


今は一人の編集者(私)と、3人の執筆者さんで作っているのですが、やっぱりその人数じゃ進まないよなwと改めて思いました。立ち上げた人は先のことを考えずに作ったとしか思えず、それをまさに「改訂」し続けています。

なんでこんな地味で時間ばっかりかかる作業をやらなきゃいけないんだろう、と思うことばかりだったのですが、この映画を見て少し救われました。

別に地味でいいんですよね。辞書の存在は救世主というより、ふとしたときに必ず正しくあり続けている当たり前の存在なんだなと。

うん、見てよかったです。引き続き頑張ろうと思いました。